蟲ソムリエの実践

昆虫食ブログです。前ブログ「蟲ソムリエへの道」 http://mushikurotowa.cooklog.net の続き

フェモラータオオモモブトハムシのナッツタルト

まずはこのきらめきをご覧ください。

 


Femora tart yoko

 

「きらめく甲虫」

という本があります。

 

きらめく甲虫 (幻冬舎単行本)

きらめく甲虫 (幻冬舎単行本)

 

 

昆虫、とくに前バネの硬い「甲虫」と呼ばれる虫たちの中には

美しいきらめく体をもっているものがいます。

 

このフェモラータオオモモブトハムシもこの本に「コガネハムシ」の

名前で出ています

f:id:mushikurotowa:20170918113026j:plain

f:id:mushikurotowa:20170918113031j:plain

 

 

f:id:mushikurotowa:20170918113012j:plain

 

美しいことに疑いはないのですが、

このハムシ、本来は日本にいません。日本の三重県に侵入しており

成虫はクズの葉を食べ、幼虫はクズのツルの中に虫こぶをつくって

成長することから、河川敷を中心に増えて、広がっています。

f:id:mushikurotowa:20170918113709j:plain

原産は熱帯地域で、ダイズを食害したという報告もあることから

「害虫としての潜在性」はとても高く、専門家もかなり気にしているそうです。

 

輸送にはできれば茹でてから。

生きたままの移動はできるだけ避ける、という

特定外来種なみの注意のもとで管理したいものです。

飼うのも控えましょう。

 

さて、食用に関しては外来種ですから、それを採って食べたからといって、

在来の生態系に悪影響を及ぼすことはまずないです。安心して食べましょう。

味はカミキリムシに近く、虫こぶはカミキリムシよりも簡単に割れるので

食材としての潜在力は高いです。

 

蟲ソムリエへの道 フェモラータオオモモブトハムシを食べる会

蟲ソムリエへの道 高度に発達した料理は昆虫と区別がつかない

f:id:mushikurotowa:20170918113716j:plain

 

 

 

茹でたらこんなかんじ。色はかわりません。

翅だけをとり、他は粉末にして

タルトのキャラメルに練り込みます。

f:id:mushikurotowa:20170918113658j:plain

なんと、160℃で20分焼いた直後は緑になりました。

f:id:mushikurotowa:20170918113650j:plain

そして、冷やすとなんともいえない美しい構造色へ。

f:id:mushikurotowa:20170918114233j:plain

この構造色の美しさ、

写真でお伝えするのはとても難しいです。

というのも、視点を変えると光り方が変わる、という

ものは本来立体的にみるべきもので、なかなか平面の写真では

伝わりにくいのです。

 

先の「きらめく甲虫」は

右上から光が来た場合と、左下から光が来た場合の2つの光の条件を

同時に満たすというある意味「不自然」な配光をすることで、

左右対称の虫が、光と見る角度によってどうきらめくのか、

美しく示した写真集です。

 

簡単には真似出来ないのですが、

もう一つ、きらめきを表現する方法があったのを思い出しました。

それは伊丹昆虫館で開催していた「きらめく甲虫展」のこと。

 


円偏光フィルターで撮影した カブトハナムグリ Theodosia viridiaurata

 

円偏光フィルターをレンズの先につけて、ぐるぐる回してみました。

構造色は偏光を返す構造をしているので、偏光フィルターによって

それがフィルターされ、キラメキの様子がわかります。

 

そうか。このタルトも回せばいいんだ。

 

 

 

これですよ。

 

これによって、光の角度と視点がゆるやかにかわることで

きらめくタルトの様子がよく見えるはずです。

スマホの方はこちらでどうぞ。

 


Femora tart 縦型

 

ゆっくりと回ることで、画面奥で緑に見えていた翅が

手前にくるにつれて桃色に色づき、キラッときらめく様子がわかるかと思います。

 

美しい。

 

昆虫が「見た目」で敬遠される世の中ですが

「見映え」で食用として選ばれる未来が来るかもしれません。

 

タルトの中心部には、日本のヤマトタマムシも使っています。

こちらも負けず、美しいですね。円偏光フィルターで動画を撮影してみました。


Tamamushi (jewel beetle) Chrysochroa fulgidissima with circular PL filter

 

 

風の谷のナウシカには昆虫食が出てくる。

シンゴジラの未来は風の谷のナウシカだ、という
 
力技の結論に至った以前の考察。
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、
 
昆虫食クラスタによるナウシカ世界の昆虫料理考察が見たい という所まで出かかって(それもう蟲喰ロトワさんがやってるんじゃ……)と思った
 
— 枝(捻転NLが連載になった) (@ruru_e) 2017年8月9日
 
というリクエストがありましたので、真正面から
「風の谷の昆虫食」について考察してみることにしました。
 
これが
 
けっこう大変だったのです。
 
 
というのも、「腐海の毒」についての情報がもともと乏しく
 
物語の進行にともなってその毒性への理解がすすみ、
 
ナウシカ世界そのものの歴史的理解にもつながっているため、
 
物語上の言い伝えや古い情報は鵜呑みにできず、適宜更新しなくてはいけません。
 
そして彼ら自身も正確には理解できていない様子。
 
また、化学的な毒のようなものから、放射性物質放射線による毒とみられるもの、
 
そして「清浄な世界では肺から血を吹き出して死ぬ」という
 
よくわからない「清浄がむしろ毒になる」現象まで
 
 
 
毒と無毒の設定のややこしさを感じます。
 
蟲と現生人類と、未来人類(仮)との毒の閾値が異なるよう設定されている、というだけでなく
 
未来人類にとっての清浄が、かえって現生人類の毒であったり、
 
瘴気と清浄空気の混合物が、
現生人類(ナウシカとアスベル)にとってマスク無しでも呼吸できる地域になっていたり。
 
うーん難しい。
 
 
ともあれ、
 
考察をクリアにするためにも、
 
毒の種類や性質に関する設定をできるだけシンプルに、
 
トータルでだいたい辻褄があうようにしていきたいと思います。
 

 
ナウシカの世界の背景を先に押さえておきます。
 
以下引用です。
 
— ユーラシア大陸の西のはずれに発生した産業文明は数百年のうちに全世界に広まり巨大産業社会を形成するに至った。大地の富をうばいとり大気をけがし、生命体をも意のままに造り変える巨大産業文明は1000年後に絶頂期に達しやがて急激な衰退をむかえることになった。「火の7日間」と呼ばれる戦争によって都市群は有毒物質をまき散らして崩壊し、複雑高度化した技術体系は失われ地表のほとんどは不毛の地と化したのである。その後産業文明は再建されることなく永いたそがれの時代を人類は生きることになった。
 
引用おわり。
 
ふむ。
この最終戦争、火の七日間で生み出された人工の神が巨神兵
 
火の七日間と前後して、1000年という急速な期間で地球を再生しようとした人たちがいて、
 
彼らの発明品が腐海と蟲、
そして別のグループが作ったのが人工の神としての墓所と新人類だったと。
 

地球規模の環境改変を行う、という共通の長大な目的をもって、
そのアプローチが異なる場合、
 
グループをまたいで戦略ぐらいは話し合っておかないと、うまくいかないと思います。
 
巨神兵グループは実際に火の七日間で何がしたかったのかはわからず、
(失敗したのかもしれません)
結果として、ただいたずらに汚染を増やしただけだったのかも。
 
また、王蟲グループは大海嘯なんぞ起こさなくても、1000年もあったんだから徐々に植樹でもして腐海を拡大させればよかったのでは。
「神の裁き」みたいなのが欲しいんですかね。人間は。
 
伝説の一般的な性質ですが、
「勝った方」に有利になるように描かれるのが世の常です。
 
いまのところ辺境にある土着の「鳥のハネをもつ蒼き衣の使徒」と「王蟲信仰」
と、ごく最近の墓所の加護を得た神聖皇帝への絶対的なヒトが神となる信仰。
死んでも彼岸に行けるという「彼岸信仰」
 
あたりがありそうです。
 
巨神兵が恐ろしいヒト型兵器、という言い伝えだけが残っていることを考えると
巨神兵開発グループが負けたんだろうな、とわかります。
 
なので、歴史を想像するにあたっては、墓所グループの言い伝えはほどほどに
伝わっていない巨神兵グループが本当は何をしたかったのかを考えつつ
引き続き考察してみましょう。
 

 
さて、
意図せずに深刻になってしまった汚染化と
 
そこから戦略的に行われている清浄化のプロセスは、
正反対ではないことに注意しておきましょう。
 
おそらくですが、汚染化は地球全体でゆっくり起こったと考えられます。
 
汚染物は希釈してしまえばその影響を小さくすることができますし
 
少しでも清浄な土地は奪い合いの対象になり、結果として全地球がまんべんなく
 
汚染されることになったのでしょう。
地球規模の大戦、火の七日間も、汚染度合いを均一にしたことでしょう。
 
汚染は徐々に進み、手に負えないとわかるまではかなりの時間を要したと思われます。
 

 
一方で、
 
清浄化のプロセスは腐海の奥で局所的に急速に、1000年程度で起こっています。
 
多くの人々は腐海の毒と凶暴な蟲を恐れて入ってこないので
 
腐海の奥で清浄な土地が生まれていることは森の人とナウシカだけのナイショです。
 
有毒な瘴気は現世大気に比べて重く、下にたまることが描写されています。
 
ですから腐海の地下に生まれている清浄な大気は、腐海の瘴気よりもさらに重いことが
 
想定されます。そうでないと上空に散逸してしまうからです。
 
 
その「重さ」いわゆる気圧差が、おそらく現生人類にとっての清浄大気の「毒」であり
 
「ヒトが火を知る前の組成」「甘いが強い」空気なのだ、と考えてみます。
 
 
同じ清浄組成である墓所の「貯蔵庫」の空気が、上を通ったガンシップにより乱されなかったことを考えると
 
清浄化後の大気が非常に重く、滞留する性質があり、現世大気とは混合しないほどの密度差があるために
 
比重や組成の違いにより、現生人類が吸うことで肺に負担がかかり、いわゆる高気圧症になって
 
肺胞が損傷し、肺から血が吹き出してしまう喀血を誘発する、と考えてみます。
 
 
飛行ガメや土鬼の飛行船、巨神兵が重力を操っているような描写もありますので
 
清浄化領域は重力も操作されて、ものすごく重力が強く、かつ気圧が高い、と考えられます。
 
できてあたらしい清浄化区域は清浄大気の分圧?がさほど高くなく、
 
前半の「マスクをしないでよい清浄な腐海の奥地」となったのでしょう。
 
 

 
気圧差があまりないので、
腐海の瘴気も多少は混入しており、完全な清浄とはいえないですが
ナウシカやアスベルのような、瘴気に耐性のある現生人類はマスク無しで大丈夫だった、
と説明できます。
 
 
墓所の貯蔵庫を訪れたときも、番人のヒドラナウシカ
 
高気圧の影響を和らげるような重力操作をしたことで、
肺から血を吹き出して死ぬようなことがなかったのでしょう。
 

まとめます。
 
1,現生大気 ナウシカらが吸って生きている大気。本当は汚れている。最も軽い。
 
2,瘴気大気 瘴気成分をフィルターで取り除けばナウシカも吸える。瘴気を吸うと肺が腐る。現生大気より重い。実は汚染は現生大気より少ないけどナイショ。
 
3,清浄大気 腐海が目指す理想の大気。完全に清浄だがナウシカらが吸うと肺から血が吹き出す。瘴気大気よりも更に重い。
 
4,瘴気大気+清浄大気 腐海の深部の若いところにあって、ナウシカとアスベルが吸っても大丈夫なブレンド空気。
 
現生人類 ナウシカら。汚染に強い。瘴気に強い。清浄大気を吸うと肺から血を吹き出すらしい。瘴気成分を5分以上吸うと肺が腐る。少し肺に入るのは咳き込む程度。
 
未来人類 墓所の卵の人ら。汚染に弱い。瘴気にも弱い。清浄大気には対応可能。ナウシカの命令で巨神兵オーマにより全滅。
 
王蟲   現生大気でも、瘴気大気でも大丈夫。清浄大気はおそらく無理。
漿という粘液は万能フィルター 卵はおそらく無毒。
 
腐海の植物 除染担当。現生大気と土の除染を行い、副産物として瘴気を出す。現世大気と水栽培だと瘴気も出ず、除染もできない。一部の植物は光合成ができる。
 
巨神兵  毒の光を出す。おそらく地球の根本汚染の原因となったものとおなじもの。
 
ヒドラ  現生大気、清浄大気に対応可能。現生のヒトを一時的に清浄大気に対応させることも可能。墓所の死亡によりロストテクノロジー
 
と言った感じです。
 
ここで、ナウシカに今後の生活を提案するにあたっては
第7巻の後のことを考えてみることにします。
 
ナウシカはシュワの墓所を殺したことで
 
腐海が世界を清浄化した後に生まれるはずの凶暴でない人間の卵をすべて殺します。
 
そして、肺から血を吹き出しつつ次世代へと命をつなぐことを、全人類を勝手に代表して判断してしまいます。
 
また、よくできたヒドラが守る墓所の貯蔵庫と言われる場所も
 
おそらくは閉じてしまう、もしくはナウシカは今後訪れないようです。
 
では墓所の超科学を利用しないナウシカは、どのように
 
人々を導き、食わせていくべきでしょうか。

 
1,墓所戦略
 
そもそもの、墓所戦略を押さえておきましょう。
 
全地球が汚染された状態で、腐海という瘴気によってヒトが入れない、大気の重めの領域をつくりました。
 
その中で、腐海は毒を急速に分解しています。蟲は森の番人です。
 
捕食者として腐海の種構成を調整する役割もあります。
 
では、全地球に腐海が広がり、
現生大気が失われたとき、現生人類はおそらく大量絶滅します。
 
これを第一の大量絶滅と呼びましょう。
 
これを森の人の方法や重マスクで生き残ったとしても、
 
腐海の奥にある重い清浄大気を吸うと、肺高気圧症で死にます。 
 
腐海は滅びるよう定められた生態系で、汚染がないことには代謝がうまくいかないのでしょう。
 
汚染を全て分解したら、腐海は死滅します。
 
残された瘴気は紫外線などの非生物的プロセスによって、比較的短時間で分解されるのでしょう。
 
そして清浄大気が全地球を覆います。
 
ここで第二の大量絶滅が起こることが期待されています。腐海の消滅と現生人類の死滅です。
 
その後の人類として、
 
墓所は人間の卵を用意していました。が、ナウシカの命令で巨神兵が全てを殺しました。
 
さて、こうすると人類の絶滅は確定的に見えます。どうしたら切り抜けられるでしょうか
 
 
 
2,森の人戦略
 
ナウシカが森の人のもとに去ったという言い伝えがあるそうで
 
最も慎ましい生活である森の人戦略を考えてみましょう。
 
森の人は腐海から一生出ること無く過ごし、蟲の腸をまとい
 
蟲の卵を食べて生きます。
 
これでは腐海が全地球を覆ったときの第一の大量絶滅は生き残れますが、
 
その後の腐海が終わる時の第二の大量絶滅には耐えられず、森の人はそれを知っています。
 
うーんあまり希望がない。
 
 

一つのヒントは、
 
前半でナウシカとアスベルが体験した、瘴気大気と清浄大気がブレンドされた空気です。
 
瘴気大気と清浄大気がうまくブレンドされた地域では、
 
瘴気の毒も緩和され、清浄大気の高圧もおそらく緩和されるのでしょう。
 
重い清浄大気と、軽めの汚染の残る瘴気大気がブレンドすることで、
あまり重くなく、かつ毒も汚染も薄まった空気を作ることができます。
 
これを吸えば、ナウシカ達も肺から血を吹き出すことなく、生き続けることができます。
 
ですが、それも持続可能ではありません。腐海は、その瘴気の元となる
 
汚染された土地と空気がなければその役割を終えて、死んでしまいます。
 
つまり現生人類が「腐海とともに生きる」というのは
 
腐海が尽きるとき、清浄大気とブレンドすべき瘴気の供給が絶たれてしまう、ということです。
 
つまり第一の大量絶滅を、瘴気と清浄大気のブレンドによって乗り切ったとしても
 
第二の大量絶滅、瘴気の供給が絶たれると、やはり死んでしまいます。
 
現生人類にとって、汚染と腐海は必要なのです。
 

そこでオススメしたいのが、巨神兵の平和利用です。
 
火の七日間の原因となった巨神兵は、今地球が汚染されているものと
同様の汚染を作り出すことができるはずです。そして、おそらくエネルギーは
質量エネルギー。つまり夢の原子力エネルギーの平和利用です。
 
3,巨神兵戦略
 
墓所は清浄大気を作れる技術がありながら、巨神兵に殺されたところを見ると、
 
巨神兵には清浄大気が効かない、
もしくは殺せるほどをすぐには用意できないことになります。
 
また、巨神兵の「毒の光」によって、汚染が進んでいることが描写されています。
 
おそらく人類が汚染を拡げたときと同じメカニズムで汚染を広げる生物なのでしょう。
 
 
また、名付けと教育によって、巨神兵は自己進化をし、
母と認めたナウシカの願望を叶えるため、なんらかの社会的役割を果たそうとします。
人造の「神」です。
 
劇中ではナウシカの子、オーマとして裁定者を名乗ることになりました。
 
ですが、
 
本当はこう名付ければよかったのです。
 
「あなたは ナウシカの子  空気清浄機」
「なる! 空気清浄機に おれはなる! ドンッ!!!!」
 
 
では巨神兵式空気清浄機を考えてみましょう。
本来話し合ってコラボすべきだった地球の人たち
巨神兵グループと墓所グループの技術を結集します。
 
巨神兵-腐海式空気清浄機の作り方
 
巨神兵は質量もしくは未知のエネルギー源をもつようです。
質量を使う場合は放射線が毒としてでますし、
未知のエネルギーにしても何らかの毒が出ていました。
 
その毒は、腐海の栄養と瘴気の原料になります。
毒がなければ腐海の植物が育っても、瘴気をださないとナウシカが実験してました。
巨神兵を目の粗いカゴに隔離し、そこから毒の光をださせます。
 
毒の光は空気や土を汚染し、それらを腐海の培地とします。
腐海の培地には必ずしも蟲は必要ありませんが、種の構成を安定させるため、
イレギュラーな粘菌にも対処しておきたいので、入れておいたほうがよいでしょう。
 
蟲は大気をかきまぜ、土を掘り起こすことで、
汚染された土や空気を撹拌する機能もあります。
 
もし何らかのミスで培地が全滅すれば、現生人類は死ぬのです。
冗長性を保たせるため、蟲のマネージャーでもある王蟲も入れておきます。
ちょっと怒りっぽいのが管理職としていまひとつですが、ないよりマシです。
 
 
ナウシカは蟲が大好きなので、なんやかんやと理屈をつけて
「なにもしないわ! なにもしないったら! おねがい!」と言いながら飼うと思います。
大海嘯を防ぐ目的で、巨神兵王蟲は分けておきます。
 
王蟲の抜け殻は、半透明で強度が高いので、
この空気清浄機のボディとして最適でしょう
 
このオーマ式空気清浄機の能力に応じて、腐海の規模と
その恩恵で暮らせる人間のコロニーの規模を決めておきましょう。
 
オーマがいる部分をオーマリウム
オームがいる部分をオームリウム
ヒトがいる部分をヒューマリウムとしておきます。
 
 

ヒューマリウムから回収された呼気はオームリウムに入り、半透明の王蟲の抜け殻
を通じて入ってくる日光によって光合成がおこり、二酸化炭素が糖へと回収され、酸素が
できます。
 
空気は腐海と蟲たちの間を通り抜けた後、瘴気がフィルターされ
 
外の清浄空気との混合ガスとなって、気圧を調整され、現生人類のもとに届くことになります。
 
フィルターされた瘴気成分はヒトは利用しません。
瘴気に含まれる汚染は腐海の植物のパワーで徐々に減っていくはずですが
一定以上瘴気>汚染になってしまうと、腐海はその活動を
止めてしまいますので、巨神兵から供給される汚染のぶんだけ
瘴気を外に放出することにしましょう。
腐海の終焉には植物も蟲もいなくなることが予想されているため、
紫外線などの非生物的プロセスによって分解されるとします。
 
また、オーマ由来の毒をフィルターする技術はおそらくないことから、
その排気には少しの汚染も含まれているでしょう
 
すると、この系、オーマリウム、オームリウム、ヒューマリウム全体から見ると
 
清浄大気を取り込み、汚染と瘴気成分を含む空気を排出するものだ、
ということになります。
 
つまり、清浄大気をちょっと汚れた大気にかえる、
テラフォーミングマシーンでもあるのです。
 
汚染を全て分解し、腐海が崩壊する第二の大量絶滅が起こると
清浄大気が地球をみたします。
 
それでは現生人類は生きていけませんので、次世代をつなぎながら
ヒューマリウムの中で生き続けます。
 
外からは清浄大気を取り込み、巨神兵に汚染させ、
瘴気をつくらせ、ブレンド空気をつくることで肺の損傷を防ぎます。
 
余りがちな瘴気とフィルターできない汚染は外に放出することで、
今度は清浄大気を徐々に、徐々にブレンド空気へと変質させていくのです。
 
これには巨神兵の出力次第なので
1000年以上の膨大な時間がかかることでしょう。
 

 
さて、ナウシカがやるべきこと、オーマリウム計画が見えてきました。
 
 
 
 
蟲使いには、王蟲を完全養殖する方法を開発させます。
ナメクジみたいな蟲はオームリウムでの死体処理に使います。
 
そしてトルメキアには、次の休眠している巨神兵を探させます。
今度は空気清浄機になるように、ナウシカが責任をもって育てます。
 
ビダ族のトーチカの技術を提供してもらい、巨大なシェルターの外殻となる、
王蟲の抜け殻を集めて加工しておいてもらいましょう。
 
森の人には、大海嘯が起きないよう、野生の王蟲を静かにさせる方法を開発させましょう。
 
土鬼皇国はあまりになんにもなくなってしまったので、
何か分担させるのはかわいそうです。トルメキアのクシャナさんに統治してもらいましょう。
墓所の跡地から何か掘り起こせたら活用しましょう。
 
王蟲の抜け殻はトルメキアが高値で買い取ります。生きたままの王蟲の殺害は、大海嘯の原因となるので自然に抜け殻になった「エシカル王蟲の殻」が買い取りの対象です。
 
莫大な公共事業です。財源はトルメキアが出します。
金本位制をやめて金貨ではなく、紙幣を発行しましょう。
 
未来への投資ということで、将来の希望が通貨の信用につながります。
瘴気から隔離するための清浄ドームである、という建前にしておき、
 
いまのところはウソを言っておきます。

 
では、オーマリウムの開発や設置はどこで行うべきでしょうか。
 
清浄な大気を給気する必要があるので、
ナウシカや森の人しかしらない「清浄な地域」に設置したいところです。
 
まだ清浄大気が小さいうちにオーマリウムを設置できれば、
その出力が小さくても、長い時間をかけて、「清浄大気」を「現世大気」と同じ組成にすることができます
 
また、地上は王蟲のご機嫌を損ねると、
大海嘯によってオーマリウムが壊されてしまうので
 
巨神兵の力を借りて、空中に浮かせることにしましょう。
 
おそらく清浄地域は重力の強い地域でもあるので、上空に浮かせることで
 
重力の影響を軽減することもできます。
 
巨神兵にそこらへんも調整してもらいましょう。
 
空気清浄機&飛行石みたいな役割になりますね。
 

 
瘴気のドームの中で
超高気圧で成長する清浄大気。そのなかにプカリと浮かぶ王蟲の抜け殻でできたオーマリウム。中には腐海の森と王蟲巨神兵、そして人。
 
エネルギー源は巨神兵を由来とする質量エネルギー。
オーマ由来の毒を受けて腐海が成長し
 
瘴気を出し、蟲が腐海の植物を食べ、栄養を濃縮・瘴気を除去し、
蟲が増えすぎないよう間引きされた卵は王蟲にテレパシーでお願いして食糧へ。
 
これもナウシカの仕事になりますね。
 
ヒューマリウム内でのヒトの食糧は主に蟲の卵になります。
 
ヒトの死体やウンコはオームリウムに送られ、
粘菌が処理し、腐海で虫が食べ、バイオマスは再利用されます。
 
瘴気によってヒトの世界の病原菌は滅菌され、
蟲が瘴気を無毒化することで清浄な卵を取り出す、という
ナイスなサイクルになると思われます。
 
蟲から卵を分けてもらい食糧としつつ、
トーチカの環境を管理することで、腐海のバランスを保つ。
 
閉鎖系の持ちつ持たれつの関係。
 
清浄大気はまずヒューマリウムに瘴気を除去された腐海大気とともに
ブレンドされ、適度に汚染されたあとは、オームリウムに送られ、二酸化炭素
光合成に使ってもらいます。腐海大気は放っておくと清浄化してしまうので
オーマリウムに送って毒の光を受けてもらいます。腐海の土も
元気がなくなったら土の再汚染をしてもらいましょう。
 
そこの塩梅の管理はナウシカがテレパシーで行います。
 
つまりナウシカの異能、念話の本来のつかいみちは、リモコンだったのです。
 
瘴気が地球全体を覆い、清浄大気が成長するほどに、上空へと高度を調整していきます。
 
ここで第一の大量絶滅を乗り切ります。
 
そして瘴気が晴れ渡り、清浄大気が地球を覆ったとき、オーマが出した毒を由来とする瘴気を
 
大気中にも添加し、高度を調整しつつ土から離れて生きるオーマリウム「浮かぶ島」の人々。
 
イメージはこんな感じです。
 

f:id:mushikurotowa:20170917153023j:plain

 
 
 
オーマの役割は飛行石。
 
もうおわかりですね。
 
このシェルターの未来の姿が、浮かぶ島、天空の城です。
 
つまり風の谷のナウシカの真の続編は、ラピュタだったといえます。
 
 
ナウシカラピュタの関連は、キツネリス、ミノノハシの存在と
 
ナウシカラピュタに共通する重力を操るようなワザもあることから、
 
多くのファンから指摘されていましたが、その前後関係が不明でした。
 
 
これではっきりしました。
 
ラピュタはかつてのシェルターの残骸であり
 
中の飛行石は動く必要がなくなり結晶化した巨神兵の姿であると。
 
巨神兵と念話できる異能、いわゆるリモコン機能は、
ラピュタ人の王家の血筋として引き継がれていったのです。
 
そしてロボット兵は巨神兵から、
ゴジラ第6形態のように分離・小型化した姿なのでしょう。
 
素材がわからず、通常兵器がほとんど効かず、
ビームを発する、飛ぶ兵器。
頭の先が尖っているのがすこし面影があります。
 
ラピュタ本体も音声認識によってプロトンビームのようなものを発射できたのも、
これで説明できます。巨神兵なのです。
 
バルス、というのも、古エフタルの言葉で「逝ってよし」という意味だったのでしょう。
 
バルスによって、ようやくオーマは、エネルギーを開放し
ヒトの命令から開放され、天へと還っていったのです。
お疲れ様でした。
 

 
かくして、ナウシカのオーマリウム計画は成功し、
 
ラピュタへと物語を引き継ぐことで
 
現生人類は絶滅することなく、ちょっと汚い大気を地球に蔓延させながら
 
生き抜くことに成功しました。
 
しかし、やはり凶暴な人種であることから、ラピュタにおいても、争いは絶えません。
 
 
機能を失い、地球の外に出ることになったオーマリウムあらためラピュタ城。
 
ナウシカの遺産がなくなった今、地球の人々は、同じ愚行を繰り返すのでしょうか。
 
そのときに裁定者となるべきオーマは、もう地球にいないのです。
 
 
はたして。
 
 
 
 
シンゴジラナウシカ、 ナウシカラピュタへと無理やりつなげてしまったので
 
この流れでいうと、ラピュタから何かに繋げる必要がありそうですが。
 
うーんトトロ、シュナの旅、うーん。難しいなぁ。とりあえずこのへんで。

7/28~8/9 ラオスに行ってきました。

夏ですね。日本はセミのおいしい季節です。

 

昆虫大学のまとめの途中ですが。

7月28日から8月9日まで

NPO法人ISAPHの活動に同行しラオスでの

昆虫食の情報収集をお手伝いしてきました。

 

短期間だったので、目論見違いとか、不十分な情報もありましたが

今後の長期的な活動のベースとなる提案ができたと思います。

 

この活動の主体は私ではなく、あくまでサポートメンバーですので

活動内容の情報を公開するのは、もっとオフィシャルな場になると思います。

Twitterラオスの虫情報を公開しつつ、オープンな情報収集もやってみたことで

私のような分類にあまり詳しくない者でも、ネット環境さえあれば

ラオスの山奥でいろいろできるものだなぁと、実感しました。

 

タイ・ラオスの現地の方々との信頼関係がすでにあるところに

お邪魔させてもらうことで、素の感想に近い昆虫食のあり方を

聞くことができたと思います。

 

市場・村・そして都会を比較することで、昆虫食がなぜ衰退の一途なのか

どうすれば人々がそれを食べるようになるのか、そして、

それはそもそもいいことなのか

いろいろ考えを更新する機会になりました。

 

昆虫食が世界規模でどうなっていくか。

その中で昆虫食文化をもつ地域がどうなっていくか。

そして資本主義の荒波と渡り合っていけるか。

 

私はこのプロジェクトがとても有望だと感じています。

というのも、非常に優秀で、昆虫の味にも詳しく

世界と自国とを相対化して見ることができ、かつ自国を愛している

そんなラオスの若者に何人も出会えたことです。

今後、ラオスの若者を起点として、日本も世界も、

大きく動くことと思います。

 

ということで、Twitterでの虫の味見情報をまとめておきます。

 

 

あの昆虫大学とはなんだったのか 中編

 
2016年12月17.18日の昆虫大学の話から
 
まずはこちらをお聞きください。
 
 


昆虫大学校歌

 
(1番)
 
 
幼き頃は 虫まみれ
 
 
大人の今も 虫まみれ
訝る視線 背(せな)に受け
 
 
今日も進むは 虫の道
学舎(まなびや)持たぬ 流浪の学徒
 
ああ 我ら 昆虫大学
(2番)
灯りにたかる 蛾の如く
 
 
集う我らの 多様性
芸術家から 博士まで
 
 
誇りも高き 少数派
茨の道も 虫あればこそ
 
 
ああ 我ら 昆虫大学
(3番)
 
 
好奇心こそ 生きる糧
 
 
思考はいつも 斜め上
虫への愛を 突き詰めて
 
 
この人生に 悔いはなし
イナゴはおやつ 蚕はペット
 
 
ああ 我ら 昆虫大学
 

 
学長自らもおっしゃってましたが
昆虫大学というイベントを最もよく表しているのがこの校歌だと思います。
 
HPから引用しますと
「2016テーマ "KONKATSU~昆虫の婚活、そして人間の昆虫活動"
昆虫大学は、昆虫その他の「蟲」のもつ多様な魅力をプロから学ぶ不定期開催イベントです。作家・芸術家・研究者・昆虫を生業とする人々を講師としてお招きし、虫と虫好きの異様な熱気に満ちた世界をチラ見せすることを目的とします。2012年にアートフェス「TRANS ARTS TOKYO」にとつぜん出展、以後は決まった学舎を持たず、さすらいの昆活(昆虫活動)をつづけています。」
だそうです。二年に一度のペースで開催していまして
2012年 昆虫食研究も、何もかも走り始めたばかりの自分に
昆虫のいる未来を見せてくれたのはこのイベントの初回でした。
 
 

我ながらいいこと書いてる。
 
さて、今回は昆虫夜学のライトニングトーク、講師としての参加です。
 
ライトニングトークの内容の前に、
 
このイベントへの参加を決めたときに
 
私の脳内にある映像がよぎりました。
 
 
「参加者にバッタのマスクをかぶってほしい。」
 
バッタマスクの開発は2012年に遡ります。
 
 
 
11月23日偶然にも、メレ子さんがゲストとしてお越しいただいた
昆虫食イベント「東京虫食いフェスティバル」にて、その初期型となるものを作っていました。
 
バッタマスク第一号

f:id:mushikurotowa:20170728012712j:plain

 
色んな人にかぶせてみたときに
「マスク」の匿名性と、アイデンティティの喪失にすごく面白みを感じました。
 
我々はヒトの顔を認識することに高度に長けています。
そのため、美人、イケメンなど、優れた造形の顔に対して強く反応します。
 
マスクはその「顔」というアイデンティティを奪う装飾品です。
 
 
マスクをしたとき、「バッタの養殖をする村」の村民となるのです。
 
イネ科の草を育て、バッタに与えて養殖する集落においては
 
産業廃棄物としてバッタのフンが集まるだろう。
 
バッタも、他の作物も育ちにくくて人手の余る季節には
 
それらを使った工芸がおこるだろう、というものです。
 
古い文化をハックして、新しくしていく課程において
 
単純な「食用としての昆虫」だけでなく
 
多面的な「システムとしての昆虫利用」というところまで踏み込んで
 
新しいビジョンを提案したいものです。
 
関連記事としてこういうのもありました。

蟲ソムリエへの道 昆虫食をブームで終わらせないために

 

さて、2016年昆虫大学

私はバッタマスク4号をつくって、会場に行きました。

 

もちろんマスクの材料の半分はバッタのフンです。

今回は、だれでもかぶれるように、中の仕組みもしっかりしこんであります。

 

それまでに

「ときめき昆虫学」に登場させてもらった弐号機

f:id:mushikurotowa:20170728013321j:plain

 

参号機

f:id:mushikurotowa:20170728013430j:plain

 

そして 2016年の新作

4号機

 

 

4号機はいろいろと貸し出すことで

 

おおくの「バッタ村の住人」を生み出すことができました。

 

f:id:mushikurotowa:20170728014114j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014147j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014158j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014209j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014220j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014229j:plain

f:id:mushikurotowa:20170728014238j:plain

 

 

このナゾの特攻服は、とよさきかんじさんの私物です。

頭の中をカラにして、ナメられないよう、激しく、楽しく。

 

 

 

 

 

 こうしてバッタの村は、

 

バッタ仮面であふれました。

そうなんです。こういうことを「表現」したかったんです。

 

バッタの効率や、ライフサイクルアセスメントなどは

バッタの村がいかにすごいかを示すための頑強さをもたらす基盤であって

 

その上に何を載せるか、誰に何をどう見せるのか、見せたいのか

 

というところまでつめていく必要があると思います。

 

 

「虫と表現」は誰に虫をどう見せるのか、昆虫食の場合はその上で食べさせるのか。

 

いろいろと人生空回りしつつ、ようやく見えてきたように思います。

 

ひとまずここで切ります。

 

後編は昆虫大学における「虫と表現」の話と、夜学の話をまとめます。

あの昆虫大学とは何だったのか 前編

今日、一冊の雑誌が手に届きました。
 
母の友。

 

母の友 2017年 09 月号 [雑誌]

母の友 2017年 09 月号 [雑誌]

 

 

 
私は母でないですし、母になる予定もないので
まったく馴染みのない雑誌ですが、
 
老舗の絵本出版社として有名な福音館が出しているとのこと。
とても落ち着いた雰囲気です。
 
この中で私の開発した昆虫大学モナカを紹介してくれたとのことで、
メレ子さんから一冊いただきました。
 
「虫と表現」というテーマで、昆虫大学とメレ子さんにかかわりの深い、
 
3人のアーティストへのインタビューと、昆虫大学のレポートを掲載していました。
 
それを読みながら、
 
 
「あの昆虫大学とは何だったのか」と思いました。
 

 
 
第三回目にして昆虫夜学に登壇し、存分に楽しんできました。
 
イベントというタイプの「表現」は、開催中というより、終わった後の余韻によって
 
評価が決まる感じがします。振り返って、今の自分に残ったものを感じつつ
 
書いてみようと思います。
 
出オチですが、この「母の友」
 
全ての見開きに、ハエトリグモがいました。
 
そういえば昆虫でないにも関わらず、今回の昆虫大学の校章にもなっています。
 
あの昆虫大学を
 
一言で言うと「ハエトリグモがすべてを食べていった」感じ
 
でしょうか。
 
それほどまでに、あの会場は多様でありながら、何かの強烈な1方向性があったのでしょう。
 
多様でありながら、方向性がある、というのは虫と表現を考える上での大きなキーワードである気がしています。
 

 

世にも美しい瞳 ハエトリグモ

世にも美しい瞳 ハエトリグモ

 

 

 

ハエトリグモハンドブック

ハエトリグモハンドブック

 

 

この二冊の好調さが、あの昆虫大学という航海のキャプテンがハエトリグモ

であったことを物語っていると思います。

 

次は中編、私の話と「バッタマスク編」に参ります。

 
 

昆虫食本の計画

書く書くといいながら、

 

延ばし延ばしになっていた

昆虫食本プロジェクト。

 

私が不甲斐ないもので、副理事長の水野さんが

先に昆虫食本を書いてくれました。

今最新の昆虫食情報と、食用昆虫科学研究会の

活動内容がコンパクトに詰まった一冊です。

ぜひお買い求めください。

 

昆虫を食べる! (新書y)

昆虫を食べる! (新書y)

 

 

 

他人から依頼されるとできるけれども

自分で締め切りをつくって、自分のためにやる、となると

なかなか進まないものです。

 

ということで、ブログ形式で小出しに公開していけば

自分の執筆も進むのではないかということで

先に宣言しておくことにしました。

 

実践食用昆虫図鑑(仮題)のもくじです。

 

f:id:mushikurotowa:20170723181601p:plain

先に公開した1-1から1−5は、はじめての昆虫食をガイドする

第一章にあたる部分です。

第二章では味見を記載した図鑑ゾーン

第三章では味見をもとに、そして昆虫学をベースにした創作昆虫料理の応用編

そして第4章では、研究レベルでの未来に向けた昆虫食論をまとめていきます。

 

現状では、

「昆虫を食べたくない」という人が多いですが、

それは、食から昆虫を除外するという選択でもあります。

なので引き続き昆虫を食べない選択をする人も、昆虫食というものが

どのように未来に向けて再導入されていくのか、知っておく必要があります。

 

虫が入っていても入っていなくても気にしない、という人以外は

昆虫食論というのはムシできないのです。残念かもしれませんが。

 

ということで、

昆虫食をムシできない、すべての人にお送りする昆虫食本。

小出しにしながら、執筆を続けていくことを

ここに宣言しておきます。

2-2 味見の方法とスコアリング

味見をして美味しい昆虫かどうか、調べたいときに、最初にその方法を決めておくことが大事です。途中で変えたり、初めにやっていた方法が間違いだとわかった時は、たくさんのデータを捨ててしまうことになります。
 
キノコと同様に、昆虫も非加熱で食べることは危険です。
高温で全体を加熱でき、仕上がりもサクサクの揚げ調理は
簡単においしくできますが、同時に風味も大きく変わってしまいます。食材の風味を保ちつつ、安全な方法として「茹で」を選びました。昆虫の味は全般に塩味がうすいので、塩やポン酢を少量足して
味わうことにしました。
 
次に味の評価です。様々なパラメーターが考えられますが、わたしが昆虫を評価するにあたって重要視していることを評価項目にしました。
 
1,みため  appearance
2,かおり  smell
3,のどごし texture
4,あじわい taste
5,のびしろ possibility
 
昆虫食は見た目がちょっと、という方が多いので、
1,見た目を項目に加えました。2,かおり、3,あじわいに加えて、昆虫は4,のどごしが特徴的なものが多く、その美味しさに影響していたので
味要素は香り、のどごし、味わいの三要素にしました。
そして5,のびしろは昆虫学から見て、開発次第で将来に役立つ可能性を評価しました。
いずれも20点満点で評価し、トータル100点満点としました。
 
これらのパラメーターがいずれも均等に20点ずつであることも、
それをトータルで100点満点にすることも、科学的な態度とはいえないのですが、ランキングをつくる都合上、わかりやすさを重視してこのようにしました。結果としては私のおすすめする昆虫がランキング上位に出てきたので、私のスコアリングとしてはうまく言ったと思います。
 
それではその結果について、昆虫の目ごとにまとめましたので
見ていきましょう。