蟲ソムリエの実践

昆虫食ブログです。前ブログ「蟲ソムリエへの道」 http://mushikurotowa.cooklog.net の続き

#私が昆虫を食べない理由

「受動態」というのは

主語をあやふやにするという用途でよく使われます。

 

「なぜ虫が嫌われるのか」

「なぜ虫が食べられないのか」

 

という問いは、解答者がどう思っているかという部分を抜きにして

話を進められるので、気軽にできます。

しかし、本当は別の「食べない」理由があるにも関わらず、単純化、合理化されて

理由付けされてしまう危険性もあります。

 

一方で

 

「私は虫をこう嫌う」

「私が虫を食べない理由」という主語を自分にする語り口は

受動態で議論するより

やはり実感が伴っている、というか正直な気持ちが表れていると思います。

正直に、主体的に考えるという意味ではこちらの発問のほうがよいかもしれません。

 

そもそも私が昆虫食を研究するきっかけが

「私はなぜ昆虫に食欲がわかないのか」という主観的な疑問からだったので

主観的な昆虫食への態度を集めておきたいと思いました。

 

ですが、

それに対する反論・異論には気を使います。

個人攻撃につながりかねないからです。

 

本来ですと、個人の意見はいったん匿名化して

そこから集計・解析をすべきなのですが、思いつきで

 

ハッシュタグ

 

 #私が昆虫を食べない理由

 

Twitterで収集したら思いの外いい意見が集まったので、

 

今後の議論の展開について、ガイドラインを立てられたらなと思いました。

まずは眺めてみて、思いついたことをつぶやいてみてください。

 

togetter.com

 

この目的はあくまで「自由に意見をいうこと」です。

 昆虫には人権がないので、どんなことを言っても加害や差別にはあたりません。

 

誤解もいくつか見られますが、それを訂正するのは

 

将来的には目指すところですが、この場の目的ではありません。 

 

 

この場のもう一つの目的はトートロジーの回避です。

 

「昆虫を食べない理由はそれが昆虫だからだ」というのをトートロジー、循環論法と言いますが、その構造に気づかないと、それが正しいと思い込んで議論にならないことがあります。

 

なので、「#私が昆虫を食べない理由」が

本当に昆虫の範囲なのか、それとも昆虫以外の範囲も含むものなのか

という食べる食べないの範囲設定を見直してみると面白いかと思います。

 

 

軽くまとめます

 

1,虫が嫌い

むしが嫌い、虫が滅びてほしいから食べない。

虫が滅びてほしいから食べる、という人もいていい気もしますが、いないですね。

虫に対するストレス耐性が十分でないために、昆虫を食材として扱う際の

一連のプロセスがストレスになってしまう、ということがありそうです。

 

生きた魚をドンと置かれて食えと言われる魚食がないのと同様に

これから普及する昆虫食も、食品提供者による調理済みのものが提供されるのが

普通になるでしょう。そういった「食用昆虫の提供現場」のデザインも

今後視覚的に提案できればと思います。

 

2,周囲の目が怖い

「昆虫を食べて食中毒になった」と周囲に言うと、おそらく

今の社会では自己責任と言われてしまいます。

これがスーパーで買った鶏肉であったなら、提供者の責任も問われるでしょう。

自分で捌いた鶏肉なら自己責任と言われるでしょう。

ジビエならば自己責任、という不文律がありそうです。

 

虫を食べる人が変人と言われる、おら食えよ、と道端の昆虫を指して言われる

など、虫を食べない人がマジョリティである現状そのものに、

昆虫食を素直に楽しめない理由もありそうです。

「虫を食べる人が少ないから虫を食べない」という人が大勢だと、

今後の普及が難しいのでどうにか突破したいところです。

 

3,衛生レベルが食用とする閾値に達していない、もしくは不安定

 

確かに現状の昆虫食の多くは採集食で、養殖された家畜肉と比べると、衛生レベルは

達していない、もしくはよくわからない、不安定です。

そして食品提供者レベルの確かな品質管理に失敗して、食あたりになるとやはり

「自己責任」と言われてしまいます。複合的な理由になっていそうです。

 

特別食に対して何も考えなくても食に対する安全性が保証され、

何かあったら提供者に責任を問える、という現代社会においては

「自ら動いたことによる食の失敗」は自己責任と言われて救済されない様子がありますね。

 

4,内臓食に忌避感

カキや桜えび、しらすなど、内臓ごといただく食べ物に忌避感があるのと同様に

昆虫にも忌避感がある、という理由です。昆虫は小さいので内臓を取り除くのに

手間がかかります。そして独特のエグミもあるので

味として好きじゃない、という方もいるでしょう。

そういえば「脚ならいける」という方もいました。頭、胸などの部位食も

今後の戦略としていけそうです。

 

5,エビよりおいしくない

エビより美味しくないけれど日常的に食べているものを思い浮かべてみてください。

 

6,さほど美味しくない

さほど美味しくないけれど日常的に食べているものを思い浮かべてみてください。

 

7,普通は食べない

「普通に食べるもの」とそうでないものはどう分けられているでしょうか。

多数決でしょうか。国をまたいだ時に「昆虫を普通に食べる」地域であったら

どうふるまうでしょうか。いろいろ考えられますね。

 

8,食べられる機会や場所がない、少ない、高い

これは重々感じているところで、イベントに使う食材としての昆虫の流通も

少ない、あるいは不安定であるので解消したいところです。

 

具体的には信頼できる養殖拠点を増やすべきだと考えています。

昆虫食の潜在的な市場を可視化したいですが、

何かいいアイデアがあれば教えてください。

 

 

 

集めてみた感じでは

昆虫食における食肉処理のようなプロセスを、調理とは分けて

意識的にデザインできる感じがしました。

 

これはあくまでブレインストーミング的に使うもので、

匿名化ができない以上、解析や反論・異論をするものではないので、

好きに意見を表明してもらうものですので、コメントはこのぐらいで。

 

みなさんも眺めてみて、自分が思うことを

 

#私が昆虫を食べない理由

で投稿してみてください。